2021年の東京オリンピックで銀メダル獲得という快挙を遂げたバスケ女子日本代表。
しかし、金メダルを目標に掲げた2024年のパリオリンピックでは、まさかの予選3連敗で敗退という苦い結果に終わってしまいました。
そんな中、バスケ女子日本代表監督に新たに就任することとなったコーリー・ゲインズ氏。
バスケ好きの人なら、彼を見たことがある人も少なくないのではないでしょうか。
今回は、彼がどんな人物なのか、そして日本語はどれくらい話せるのかを調査してみました!
コーリー・ゲインズ氏 プロフィール

名前:コーリー・ヤスト・ゲインズ (Corey Yasuto Gaines)
生年月日:1965年6月1日
年齢:59歳(2025年3月時点)
国籍:アメリカ合衆国
出身:カリフォルニア州ロサンゼルス
身長:190cm
出身校:ロヨラメリーマウント大学 (アメリカ)
元NBA選手だったゲインズ氏。
バスケ選手の中では身長は高くない方なので、現役時はガードだったということです。
また、日本人の祖母がいるということで、日本へのルーツも持っているようですね。
コーリー・ゲインズ氏 選手経歴

ロヨラメリーマウント大学から、NBAドラフトで指名(全体65位3巡目)されて以降の選手経歴は以下の通りです。
1988-1989年 ニュージャージー ネッツ (NBA)
1990年 フィラデルフィア 76ers (NBA)
デンバー ナゲッツ (NBA)
1991年 他国リーグ
1993年 ニューヨーク ニックス (NBA)
1994年 フィラデルフィア 76ers (NBA)
1995-1996年 他国リーグ
1997-1998年 ジャパンエナジー グリフィンズ (日本リーグ)
1999-2004年 他国リーグ、他
NBAでは、4チームにて5シーズンをプレーしていました。
一時NBAを離れ、イタリアリーグでプレーしていた時期もあったようです。
NBA選手としての平均寿命は4.5年ほどと言われているので、ゲインズ氏も平均くらいですね。
1995年以降はイタリアやトルコ、イスラエルを転々とし、1997年には日本のジャパンエナジー グリフィンズでもプレーした経歴があります。
イスラエルリーグでプレーしていた際は、4度のアシスト王にも輝いたことがあるようです。
コーリー・ゲインズ氏 指導者経歴
ゲインズ氏の指導者経歴は、アメリカと日本での経歴に分けられます。
それぞれについてみていきましょう。
アメリカでの指導者経歴

2003-2004年 ロングビーチ ジャム (ABA) アシスタントコーチ
2005年 ロングビーチ ジャム (ABA) ヘッドコーチ
2006-2007年 フェニックス マーキュリー (WNBA) アシスタントコーチ
2007-2013年 フェニックス マーキュリー (WNBA) ヘッドコーチ
※2007 年、2009 年シーズン優勝
2013年 フェニックス サンズ (NBA) アシスタントコーチ
2015-2016年 フェニックス サンズ (NBA) アシスタントコーチ
2016-2018年 ニューヨーク ニックス (NBA) アシスタントコーチ
2019-2021年 ワシントン ウィザーズ (NBA) アシスタントコーチ
バスケットボール世界最高峰の場、WNBA、NBAにてアシスタントコーチやヘッドコーチとしての経歴をもつなんて、指導者としてもかなり高いレベルであることが分かります。
特にフェニックス マーキュリー時代はヘッドコーチに就任してすぐに優勝に導くとは驚きです。
2003-2004年ロングビーチ ジャムでの選手兼アシスタントコーチ時代には、田伏勇太選手を指導し、フェニックス マーキューリーでHCを務めていた2008年、日本女子バスケ界のレジェンド大神雄子さんを受け入れ指導しています。
また、2019年にはワシントン ウィザーズのアシスタントコーチに就任し、八村塁選手を指導していました。
このように見ていくと、アメリカでの指導者時代も日本との関りが少なからずあったようですね。
日本での指導者経歴

2016-2021年 女子日本代表 アドバイザリーコーチ
2022-2025年 男子日本代表 アソシエイトヘッドコーチ
※2023年アジア競技大会ではホーバスHCに代わってヘッドコーチを務める
2025年3月~ 女子日本代表 ヘッドコーチに就任予定
ゲインズ氏が日本バスケと関わるようになったのは2016年からです。
この時、女子日本代表のヘッドコーチに就任したトム・ホーバス氏より招聘されたようで、主に戦術面の強化を担当していました。
その後、ホーバス氏が男子日本代表のヘッドコーチに就任するのと同様に男子のアソシエイトヘッドコーチに就任しており、ホーバス氏のゲインズ氏に対する信頼がとても深かったようですね。
盟友といわれるホーバス氏とゲインズ氏ですが、ゲインズ氏はホーバス氏の『右腕』と言われるポジションを離れ、女子日本代表のヘッドーコーチに就任します。
世界のバスケをよく知り、日本のバスケも熟知するゲインズ氏に、もう一度日本女子バスケを引き上げていってほしいと思います。
コーリー・ゲインズは日本語を話せるのか?
東京オリンピック時代の女子日本代表ヘッドコーチ、トム・ホーバス氏は片言ながらも、通訳を介さず直接選手たちと会話しており、その姿勢や心意気がとても注目を浴びていました。
そこで気になるのが、ゲインズ氏が日本語を話せるのかというところですが、彼は日本語は話せないようです。
簡単な挨拶程度は日本語を話しますが、日常的な会話や記者とのやり取り等は通訳を介して行っています。
外国人指導者が通訳を介して選手と会話することはよくあることですが、前々任のホーバス氏が日本語にこだわっていたために気になってしまう方も多いかもしれませんね。
言葉の壁は大きいかもしれませんが、指導者としてはかなり高いスキルを持っているゲインズ氏。
彼なりのやり方で選手達とのコミュニケーションを図っていってくれることでしょう。
まとめ
今回は、2025年3月より女子バスケ日本代表ヘッドーコーチに就任する、コーリー・ゲインズ氏のプロフィールや経歴を追っていきました。
NBAで5シーズンをプレーするほどのすばらしい選手経歴に加え、指導者としても男女のトップレベルを指導し好成績を残すなど輝かしい実績をもつゲインズ氏。
また、2016年より日本代表チームに携わり、日本バスケを熟知している彼が、今後どのように女子バスケを引き上げていってくれるのか期待が高まります。
日本語を話せないというネックはありますが、彼なりのやり方でどのように選手たちとコミュニケーションを図っていくのかも見どころですね。
そして、また女子バスケが世界に通用し、結果を残せる日が来るのを期待して待ちたいと思います。
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