備蓄米って何?政府備蓄米放出で価格はどうなる?美味しくないって本当?

備蓄米って何?政府備蓄米放出で価格はどうなる?美味しくにって本当? 政治・経済

政府備蓄米放出のニュースが発表されましたが、
「備蓄米って何?」
「備蓄米放出すると価格は安くなるの?」
「備蓄米っておいしいの?」
こんな疑問が湧いてきますよね。

私もこのニュースを聞いて「?」がいっぱいでした。
そこで、このような疑問を私なりに調べてまとめてみました。
こちらを読めば最近のコメ報道について分かるようになりますよ!

備蓄米とは何か?

今回の政府備蓄米放出のニュースで、「備蓄米って何?」と思った方も多いのではないでしょうか。
“備蓄米”とは、以下のように説明されています。

備蓄米とは、不作など国内で発生する可能性のある食糧危機に備えて政府が保管している食用米を指す。保管場所はコメの産地に近い場所で、リスク分散の観点から全国にある民間業者の倉庫や施設で保管されている。
引用元:毎日新聞 2/1(土)

 

その名の通り、緊急時に備えて国が蓄えて保管しているお米のことを”備蓄米”と呼ぶようですね。
また、備蓄している量についても以下のように説明されていました。

政府は備蓄米として、毎年21万トンほど買い入れ、最大5年間保管。 合計100万トンを目安に備蓄しています。
引用元:FNNプライムオンライン 2/13(木)

 

ちなみに、「100万トン」という量は大凶作が2年続いても対処できるくらいの量として設定されているようです。

令和の米騒動でコメ価格高騰!原因は?

令和の米騒動と言われた2024年9月から、米の価格は値上がりし続けています。主食の価格高騰は家計へのダメージがかなり大きいですよね。では、どのくらい値上がりしているのでしょうか?

米価格の推移
米価格の推移 出典:日テレNEWS 2/13(木)

1年前と比べると、なんと1.72倍にも上がっていることが分かります。価格の高騰は一時的なもので、新米が出回る頃には収まるなんて言われていましたが、全然収まる気配がありません。なぜ値上がりが止まらないのでしょうか?

生産者から農協、小売店につながる通常のルートとは違い、農家から直接買い取る卸売業者などが増えたからです。この違う流通ルート同士でコメの奪い合いが起きて、コメが高くなっています。
引用元:日テレNEWS 2/13(木)

米の流通ルート
米の流通ルート 出典:日テレNEWS 2/13(木)

米騒動初期は、猛暑による不作に加え、南海トラフ地震の臨時情報による不安感の煽りで品薄状態になったことが価格高騰に起因していました。でも、2025年2月現在は米が足りない訳ではなく、各流通ルートでの奪い合いや売り渋りが価格が下がらない要因になっているようです。

政府が備蓄米放出を決定!価格はどうなる?

こういった流通問題により価格高騰が続く中、流通円滑化を目的に政府は備蓄米21万トンを市場に放出することを正式に発表しました。

江藤農林水産大臣は14日の閣議の後の会見で政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表し、そのねらいについて「流通が滞っている状況を何としても改善したいという強い決意の数字だというふうに受け止めていただきたい」と述べました。
引用元:NHK NEWS 2/14(金)


この発言からも、大量の備蓄米放出により「現状を改善させていきたい!」という強い意志は感じられます。が、我々消費者が気になるのはこの政策によって 価格高騰が収まるのか、今より安くなるのか ということですよね。

江藤大臣は「正直なところ、上昇した価格が落ち着くことは当然期待している。価格は市場で決まるべきものだという考え方は変わっていないが、市場が正常化することを願っている。今回の備蓄米の売り渡しがコメの流通の円滑化や国民生活の安定に資するよう迅速に手続きを進めていく」と述べました。
引用元:NHK NEWS 2/14(金)


「期待している。」「願っている。」の発言から、やってみないとなんとも言えないといった心情が伺えますね。専門家の見方はどうなのでしょうか。

コメの生産や流通に詳しい茨城大学の西川邦夫准教授は「供給量が増えたら価格は下がると考えるのが自然だ。備蓄米が流通業者のもとに渡ると、現物が手に入ることで安心感が広がる。そういった面からも価格は下落する方向にいくのではないか」と述べました。
この先のコメの価格については「中長期的には市場のなかで調整が働くので備蓄米の放出の効果はならされてくる。価格が下落することでことしのコメの生産が抑制される可能性もあり、その場合には新米が出回る前の端境期にかけてまた需給がひっ迫し、価格が上昇することも考えられる」と述べ
引用元:NHK NEWS 2/14(金)

 

消費者としては一時的な効果に終わらず、継続的に安定した価格で手に入れられるようになってほしいものです。万一この政策がうまくいかなかった場合にも備え、備蓄米放出の他に流通自体の問題を解消する策も準備しておいてほしいですね。

備蓄米の味は?美味しくないって本当?

備蓄米と聞くと、何となく味が落ちるような気がしますよね。

今回放出されると決まった備蓄米は

まずは15万トンを放出し、このうち10万トンを2024年産米、5万トンを23年産米とする。
出典:読売新聞オンライン 2/14(金)

 

なので、2023年産米がいわゆる”古米”と言われます。古米の味はどうなのでしょうか?

備蓄米はスーパーなどに並ぶ精米した後の状態ではなく、精米する前の玄米の状態で保管されているため、味は落ちにくいそうです。
出典:日テレ NEWS 2/13(木)

 

お米のいい香りというのは少し少ないですね。お米の味というのはやっぱり感じられて、十分おいしく食べられるかなと思います。
引用元:FNN プライムオンライン 2/12(水)

古米といっても、鮮度管理された倉庫できちんと保管されたものなので、新米と比べて香りは落ちつつもおいしく食べられるようです。これを聞くとちょっと安心できますね。

もし、古米独特のにおいが気になるという場合は炊く時に少量の酒をいれるとにおいが消えるみたいです。また、古米は水分が少ないそうなので、雑炊だったりチャーハンにしてみるとよさそうです!ぜひ試してみてください!

ちなみに、備蓄米がスーパー等で出回る場合は、”備蓄米”と表記されることはないので生産年にて区別できるということです。参考にしてみてください。

まとめ

 今回は備蓄米とは何なのか、なぜ米の価格高騰が続いているのか、政府の備蓄米放出によって価格はどうなるのか、備蓄米の味はどうなのかについてまとめてみました。

 米の価格が上がり続けるのは家計へのダメージに加え、米離れも助長しいろんな面でのダメージが大きいですよね。米は日本人にとっての主食なので、極端に安くなる必要はありませんが一刻も早く安定した価格で消費できる日が来てほしいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました