自民党との連立解消を決めた公明党。
その理由として斉藤鉄夫代表は「裏金問題で国民の信頼を失った」と語りました。
しかし今、ネット上では「その斉藤さん自身も“裏金議員”だったのでは?」という声が広がっています。
実は、斉藤氏には過去に複数の政治資金・資産の“記載漏れ”が発覚しており、「事務ミス」として訂正を繰り返してきた経緯があります。
「自民党を批判する前に、自分の説明をすべきでは?」
そんな疑問を感じる人も少なくありません。
この記事では、斉藤鉄夫氏の“裏金疑惑”の実態と、連立解消発言との矛盾について整理します。
斉藤鉄夫氏の“裏金疑惑”とは?
自民党の「裏金問題」を批判する一方で、斉藤鉄夫氏自身も過去に複数の政治資金・資産の不記載が報じられています。
ここでは、主な事例を時系列で振り返ります。
■2020年:宅建政治連盟からの寄付金100万円を不記載
2020年、宅建政治連盟から受け取った寄付金100万円を、政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚。
後に訂正を行い、「単純な事務ミス」と説明しましたが、政治家としての管理体制の甘さが指摘されました。
■2021年:約1.3億円の相続資産・株式未記載
翌年には、亡姉から相続した約1億3,000万円の資産と株式3,200株を資産報告書に記載していなかったことが判明。

これも「記載の必要があると認識していなかった」と釈明し、後日訂正を提出。
しかし、金額の大きさから「うっかりでは済まされない」と批判を浴びました。
■2022年:選挙費用・家賃収入など複数の不記載
2022年には、選挙運動費用収支報告書において、約5万円分(20枚)の領収書や、家賃折半分の収入約90万円などが未記載であることが報道されました。
これも一連の「ミス」として訂正されていますが、3年連続で不記載が発覚したことから、「組織的なずさんさ」や「隠蔽体質」を疑う声も強まりました。
これらはいずれも刑事処分などには至っていませんが、透明性を欠く政治資金の扱いとして、メディアでは「斉藤氏も裏金議員の一人」と報じられました。
“裏金問題”を他党に向けて批判する立場にありながら、自身も繰り返し記載漏れを起こしていた。
この事実が、いま改めて注目を集めています。
なぜ「裏金議員」と言われるのか
斉藤鉄夫氏の一連の“記載漏れ”は、本人いわく「意図的な隠蔽ではなく、単なる事務的なミス」。
しかし政治の世界では、この説明では通りません。
政治資金の不記載や資産報告の漏れは、法律上「裏金」とみなされる可能性がある重大な問題です。
収支報告書に記載されていないお金は、実際の使途が不明確であり、裏で動いた資金=裏金と捉えられてしまうのです。
とくに、斉藤氏のケースは
- 3年連続で不記載が発覚
- 金額が数万円〜1億円超まで幅広い
という点から、「単なるミスでは済まない」との見方が強まりました。
さらに問題なのは、その後の説明姿勢。
多くのケースで「訂正・謝罪」で幕引きとなり、処分や再発防止策が明確に示されなかったことも批判を呼びました。
SNS上では、
「事務ミスなら何回でも許されるの?」
「結局どの政治家も“裏金議員”じゃないか」
といった冷ややかな声が相次ぎ、斉藤氏も“裏金議員”の一人として名前が挙げられるようになりました。
つまり、故意であれ過失であれ、国民から見れば「透明性を欠く資金処理=裏金」という認識が広がっているのです。
それでも“自民の裏金”を批判する理由とは
2025年、公明党は長年続いた自民党との連立を解消しました。
その理由のひとつとして、斉藤鉄夫代表ははっきりとこう述べています。
「自民党の裏金問題によって、政治への信頼が大きく損なわれた」

一見すると、クリーンな政治を掲げる正論のように聞こえます。
しかし、過去に自身も「政治資金の不記載」を繰り返してきた斉藤氏がこの言葉を口にしたことで、ネット上では「どの口が言うの?」という批判が殺到しました。
SNSで噴出した“ブーメラン発言”批判
- 「自分も裏金議員なのに、他人のこと批判できるの?」
- 「自民を叩いて自分の疑惑を薄めようとしてない?」
- 「事務ミス3回の人が“信頼”を語るのは違う」
といった声がX(旧Twitter)を中心に相次ぎました。
つまり、「裏金を批判する側」としての発言が、自らの過去を思い出させる結果になってしまったのです。
それでも批判を続けるのはなぜ?
背景には、公明党が連立解消後も「清潔な政治」「再出発」をアピールしたい思惑があります。
自民党との関係を断ち切り、国民の信頼を取り戻す。
その象徴的な言葉として「裏金問題」を掲げたのでしょう。
しかし、国民から見れば、
「まず自分の説明責任を果たしてから言うべきでは?」
という違和感のほうが強かったようです。
結果として、正義感を示すつもりの発言が“ブーメラン”となり、自身への不信を再燃させる形になったのです。
まとめ:自民を批判する前に、まず自分の説明責任を
自民党との連立解消で「裏金問題による信頼失墜」を理由に挙げた斉藤鉄夫氏。
しかし、その斉藤氏自身も、過去に政治資金や資産の記載漏れを繰り返していた“裏金議員”の一人と報じられてきました。
寄付金100万円の不記載、1.3億円の相続資産未記載、選挙費用や家賃収入の報告漏れ――。
3年連続で不備が発覚している以上、「事務ミスでは済まされない」と感じる人が多いのも当然です。
筆者としては、斉藤氏が本当に「信頼される政治」を実現したいなら、
まずは自らの不記載問題をもう一度しっかり説明し、透明性を示すことが出発点だと感じます。
“自民の裏金”を批判するだけではなく、
「自分の過去も含めて変わる」姿勢こそ、国民が求めている本当の誠実さではないでしょうか。
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