女優・戸田恵梨香さんが細木数子さんを演じると報じられ、再び注目が集まっています。
細木数子さんといえば「六星占術」で一世を風靡した占い師ですが、過去には「墓石トラブル」が大きく報じられたことをご存じでしょうか。
当時どんな問題が起き、世間にどのような影響を与えたのか。
この記事では、その経緯をわかりやすく振り返ります。

細木数子とは?

名前:細木数子(ほそき かずこ)
生年月日:1938年4月4日
没年:2021年11月8日
出身地:東京都渋谷区
学歴:成徳女子高等学校(現・東京成徳大学高校)中退
細木数子さん(1938年〜2021年)は、占い師・作家として一時代を築いた人物です。
代表的なのは「六星占術」という占いで、多くの著書がベストセラーとなり、日本中でブームを巻き起こしました。
さらに2000年代にはテレビ番組に出演し、歯に衣着せぬ発言で注目を浴び、「日本で最も有名な占い師」と呼ばれるほどの存在になりました。
その一方で、強烈なキャラクターやビジネス展開の派手さから、賛否の声が絶えなかったのも事実です。
特に「墓石トラブル」と呼ばれる過去の騒動は、彼女を語るうえで外せない出来事として記憶され続けています。
細木数子の墓石トラブルとは?
細木数子さんの「墓石トラブル」とは、いわゆる墓石霊感商法と呼ばれる手法に関連します。
講演会や鑑定の場で「墓が悪い」「墓にお金をかけていないと不幸になる」と不安を煽り、鑑定料(数万円)を請求。
その後、1000万円を超える高額な墓石の購入を勧めるケースが多発しました。
実際に1993年には佐賀市の女性が「不当に高額な墓石を買わされた」として損害賠償を求める訴訟を起こすなど、全国で複数の裁判が発生しています。
さらにこの騒動が世間で大きく批判され、テレビ局側も視聴率の低下やスポンサー離れを理由に次々と番組を打ち切り。
1990年代には「関西のテレビから締め出された」と報じられたこともありました。
また、細木さん独自の主張から「墓石に水をかけてはいけない」「水をかけた後はタオルで拭くべき」といった独自マナーが広まり、一般的な供養の仕方との間で論争を呼んだのも有名な話です。
私自身、このエピソードを振り返ると、当時の影響力の大きさに驚かされます。
信仰や供養といった人の心に関わる部分に商売が絡むと、善意か悪意かの判断が非常に難しいと感じました。
だからこそ批判も強く、世間の記憶に「墓石トラブル」という形で残ったのだと思います。

トラブルが与えた影響
墓石トラブルは、細木数子さんのイメージに大きな影響を与えました。
霊感商法まがいの手法や高額な墓石販売に対する批判は強く、世間からは「金銭目的ではないか」という厳しい目が向けられるようになりました。
その結果、テレビ局も番組の打ち切りや出演制限に動き、1990年代には一時的にメディアから姿を消す事態にまで発展しました。
しかし一方で、この騒動をきっかけに細木数子さんの名前が全国に知れ渡ったのも事実です。
「賛否両論の占い師」という強烈なイメージは、のちに彼女が再びメディアに返り咲く土台にもなりました。
実際、2000年代には『ズバリ言うわよ!』などのテレビ番組で再び人気を博し、その存在感を示しています。

個人的には、この出来事は「逆境がかえって注目を集めた」典型例だと感じます。
世間からの批判は大きかったものの、それを糧にさらなる知名度を得て、後に大ブレイクにつながったのは非常に象徴的だと思います。
現在から振り返る墓石トラブル
細木数子さんの墓石トラブルは、当時は大きな批判を浴びた出来事でしたが、30年以上が経った今では「一時代を象徴する騒動」として振り返られることが多いです。
占いや供養にまつわるビジネスは今も存在しますが、あれほど世間を巻き込み、大きな論争に発展した例は珍しいでしょう。
そして興味深いのは、そうした過去があっても細木さんはその後テレビに復帰し、国民的な人気占い師となったことです。
強烈なキャラクターと発言力で視聴者を惹きつけ続けた背景には、良くも悪くも「墓石トラブル」で得た知名度があったのかもしれません。
今回、女優の戸田恵梨香さんが細木数子さんを演じることになり、再び過去の出来事が注目されるようになりました。

今の視点で振り返ると、「信仰と商売」「影響力と責任」といったテーマが浮かび上がり、単なるスキャンダル以上の意味を持っているように感じます。

まとめ
細木数子さんの「墓石トラブル」は、霊感商法まがいの手法や高額な墓石販売をめぐって大きな批判を呼んだ出来事でした。
実際に訴訟も起こり、テレビ業界から締め出されるなど、一時は深刻な打撃を受けています。
しかし、その騒動が彼女の知名度を一気に広める結果にもつながり、のちに「日本一有名な占い師」として返り咲く要因の一つにもなりました。
現在、戸田恵梨香さんが細木数子さんを演じることが話題となり、過去のトラブルにも改めて関心が集まっています。
振り返れば、墓石トラブルは細木さんの波乱万丈な人生を象徴するエピソードであり、彼女の人物像を理解するうえで欠かせない出来事と言えるでしょう。
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