政治に関心を持ち始めて、首相会見や政治家の囲み取材を見るようになると、
必ずと言っていいほど目に入るのが東京新聞・望月衣塑子(いそこ)記者の存在です。
その質問姿勢は鋭く、時に長く、時にまっすぐ過ぎるほど踏み込む。
だからこそ、
「この人の質問って、何が目的?」
「批判したいだけ? 自分の主張を言ってるだけ?」
「なんで“うるさい”って言われてるの?」
とモヤモヤして検索したあなたのような人は少なくありません。
望月記者は“権力に切り込む記者”として評価される一方で、会見の進行を混乱させる存在だとする辛辣な声もあります。
なぜこんなにも賛否が分かれ、ここまで物議を醸すのか──。
本記事では、
望月記者が「うるさい」と言われる理由、
具体的な批判例、
本当の評判、
そして質問の意図
を、初めて政治を深掘りし始めた方にもわかりやすく整理して解説します。
続きを読めば、
「なぜこの人だけこんなに議論を呼ぶのか」
がスッキリ理解できるはずです。
望月衣塑子はどんな記者?──“異端”と言われる理由

東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者は、1975年生まれの社会部記者。
法学部を卒業後、東京・中日新聞に入社し、長く 事件取材の最前線 にいました。
千葉・神奈川・埼玉県警や東京地検特捜部を担当し、
2004年には「日本歯科医師連盟ヤミ献金疑惑」をスクープ。
自民党と医療業界の利権問題を暴いたことで、一気に名前が知られるようになります。
こうした経歴からも分かるように、彼女の特徴は
「粘り強く突っ込む」「権力を疑う」 という姿勢。
特に、官房長官会見で次々と踏み込んだ質問を投げかけ、
他の記者が聞きづらいテーマをぶつける姿が話題になりました。
この“遠慮しない”質問スタイルは、
・「権力を監視する記者として当然」
・「空気を読まずに会見を止めている」
という 賛否が真っ二つに割れる原因 でもあります。
望月記者は、森友・加計学園問題やセクハラ問題、武器輸出など
社会的に大きなテーマを積極的に追う 遊軍記者 として活動。
二児の母でありながら、現場で闘い続ける姿は多くの共感も集めています。
著書『新聞記者』が映画化されたことでも注目され、
「権力に屈しない記者」というイメージが強く広まりました。
ただ、このスタイルこそが“うるさい”と言われる理由にもつながっていきます。
次章では、なぜここまで賛否が分かれるのか、その背景を深掘りしていきます。
なぜ「うるさい」と言われるのか?──批判の核心
望月衣塑子記者が“うるさい”と言われる背景には、質問のスタイルそのものが極端に賛否を生む構造があります。
批判の中心は大きく3つに整理できます。
① 質問が長く、主張が混ざることへの批判
もっとも多い指摘が、
「質問が長すぎて、質問というより“演説”になっている」
というものです。
会見では本来、
「事実確認 → 回答」
のテンポが求められますが、望月記者は背景説明や自分の見解を織り込みながら質問するスタイルのため、
“会見の時間を独占してしまう”と捉えられることが多い のです。
とくにネット上では、
「質問3割、意見7割」
と揶揄されることもあり、これが「うるさい」と感じられる1つの要因になっています。
② 1つのテーマを繰り返し追及し続ける“粘り”への反発
望月記者は、政権側が答えを濁したり、論点をそらしたりした際に、
同じテーマを形を変えて何度も聞き返す という特徴があります。
本来の記者会見では、1人1問または2問が暗黙のルールですが、
望月記者はこれを破ってでも食い下がるため、
- 「他の記者の時間を奪っている」
- 「しつこい」
- 「会見の進行を妨げている」
という不満につながり、結果的に“うるさい”という印象を強めています。
③ 会見の“場の空気”との相性の悪さ
政治家や官僚の会見には、独特の“慎重な空気”があります。
そこに望月記者のような、
真正面から切り込み、場の緊張を高めるスタイル
が入ると、どうしても対立構造が生まれます。
菅官房長官(当時)との応酬はその象徴で、
- 質問 → 不十分な回答 → さらに質問
という応酬が何度も続き、結果的に
「記者が会見を荒らしている」
と受け止められた時期もありました。
これは記者としての攻めの姿勢とも言えますが、
一方で会見視聴者には“騒がしい”“空気を読まない”と映ることがあり、
批判の火種になりやすいのです。
★ まとめると
望月記者が「うるさい」と言われるのは、
発信内容の是非よりも、会見の“やり取りのスタイル”に原因がある
という点がポイントです。
実際の批判例──どこが問題視されてきたのか
望月衣塑子記者への批判は、単なる“印象論”ではなく、実際の会見で起きた具体的な出来事が積み重なって形成されています。
ここでは特に話題となった代表的なケースを3つ紹介します。
① 菅官房長官(当時)との応酬がエスカレート
もっとも有名なのが、菅義偉官房長官とのやり取りです。
2017〜2020年頃、望月記者は森友・加計問題、官邸の情報隠蔽に関する疑問点などを繰り返し質問。
これが軒並みネットで拡散されました。
特に批判を呼んだのは、
- 1回の指名で複数のテーマをまとめて質問
- 回答に納得せず、さらに質問を重ねる
- “質疑の場”というより“追及の場”になっている
という点で、菅氏が険しい表情で
「簡潔にお願いします」
「同じ質問は控えてください」
と注意する場面が増えたことで、
“望月 vs 官邸”の対立構造が強調され、望月記者への反発も一気に可視化されました。
② 映画『新聞記者』との関係で「政治活動では?」の声
望月記者の著書が原案となった映画『新聞記者』がヒットした際、
「記者としての活動と、映画を通じた政治的メッセージ発信が混ざっているのでは?」
という批判が一部から出ました。
会見での質問姿勢が政治的主張に基づいているのでは──
と疑う声もあり、
“中立的な記者ではない”
“活動家のように見える”
という批判の材料として扱われました。
望月記者自身は、政権監視は記者の役割だと説明していますが、
この時期に“政治的に偏っている”というイメージが一部で固定化したのは事実です。
③ “場の空気を乱した”とされるケース
他の記者からも、望月記者の質問方法に対してときどき苦言が呈される場面があります。
たとえば、
- 他社記者が質問しようとしたところに割って入る形になる
- 自分の番で長く話し過ぎ、他社の質問時間が削られる
- 会見官側から「ルールを守って」と再三注意される
といったケースが複数回あり、
それを見た視聴者・SNSユーザーから
「空気を読めず会見を混乱させている」
という批判が強まりました。
とくに“ルールを守らない記者”という印象を持たれやすかったことで、
「うるさい」だけでなく
「迷惑」「自己主張が強すぎる」
など、否定的な評価へとつながっています。
★ 批判の共通点
これらの例に共通しているのは、
望月記者の「攻める質問姿勢」が、会見の形式や慣習と衝突してきた
という点です。
内容よりも“やり方”への反発が多いのが特徴で、
これが賛否を二分する最大の理由になっています。
時系列でわかる「炎上と批判の歴史」
望月衣塑子記者が「常に炎上している人」というイメージを持たれるのは、
批判が単発ではなく、年ごとに積み重なっているから です。
ここでは主要な出来事を時系列で整理し、炎上が続く理由をわかりやすくまとめます。
■2017〜 菅官房長官会見での“進行妨害”批判が定着
望月記者のイメージを決定づけたのが、この時期。
森友・加計問題を巡る官房長官会見で、
- 質問時間の超過
- 同じ論点を何度も追及
- 他記者との摩擦
などが繰り返され、「うるさい」「進行を乱している」と批判が集中。
これが“望月=会見を荒らす記者”というレッテルの起点となりました。
■2022年 被害者との連絡断絶炎上
性被害を訴える女性の取材をめぐり、
「途中で連絡を返さなかったのでは?」という指摘がSNSで拡散。
望月記者側は取材の誤解だと説明しましたが、
「被害者を利用したのでは」と批判が広がり、信用性を問う声が噴出しました。
■2022年 ラジオ発言 → 名誉毀損訴訟に発展
ラジオ番組内でのコメントを巡り、
ある人物から名誉毀損で訴訟を起こされ話題に。
最終的に和解しましたが、
「発言が過激」「言いすぎ」という批判が残り、
“発言トラブルの多い記者”という印象がさらに強まりました。
■2025年2月 伊藤詩織氏との訴訟(のちに取り下げ)
ジャーナリストの伊藤詩織氏とのトラブルが表面化し、双方の主張が対立。
訴訟は後に取り下げとなりましたが、
発生した時点で大きな注目を集め、
「ジャーナリスト同士の対立」という異例の構図も批判を呼びました。
■2025年3月 フジテレビ会見で“プライバシー発言”炎上
フジテレビの記者会見で望月記者が触れた内容について、
「プライバシーに踏み込みすぎでは?」という批判がSNSで一気に拡散。
この騒動により、
“質問が度を越している”というイメージに再び火がつきました。
■2025年8月 地域政党代表と11分の論争 → 会見妨害批判
地域政党の代表との質疑応答が11分近く続き、
他の記者が質問できなくなる事態に。
これが「また会見を独占」「持論展開が長すぎる」と批判され、
会見マナーを巡る議論が再燃しました。
■脅迫・殺害予告の被害も受けている
一方で、望月記者はこれらの活動を理由に、
脅迫メールや殺害予告を受けたことも公表しています。
批判だけでなく危険を伴う攻撃まで受けており、
賛否の激しさを象徴する出来事とも言えます。
“常に炎上しているように見える”理由は…?
これらの出来事はどれも単発で起きたわけではなく、
数年単位で立て続けに起こっていることがポイントです。
そのためSNS上では、
「また望月さんが炎上してる」
という受け止め方が広まり、
結果として“炎上し続ける記者”というイメージが固定化されました。
筆者の見解──“嫌われる力”と“必要とされる力”の両立
望月衣塑子記者をめぐる議論は、
「正義か、迷惑か」という二択で語られがちですが、
実際にはもっと複雑です。
望月記者は、権力側が嫌がる質問を徹底的にぶつける“攻めの記者”。
その姿勢は、確かに会見という“共有の場”では摩擦を生み、
進行の妨げになる場面も少なくありません。
ただし一方で、日本の政治記者クラブが抱える
「空気を読みすぎる」「質問がぬるい」
といった構造的な問題に風穴を開けた存在でもあります。
望月記者がいなければ表に出なかった論点も多く、
彼女が“嫌われる覚悟で質問してきた”ことが、
ジャーナリズムの役割として評価される場面も確かにあります。
つまり望月記者は、
「嫌われる力」と「必要とされる力」を同時に持つ稀有な存在。
そのため応援と批判が両極端に割れ、
炎上が炎上を呼び、議論の中心に居続けてきたと言えます。
まとめ──望月衣塑子が“炎上し続ける理由”
望月衣塑子記者がこれほど賛否を呼ぶのは、
以下のポイントが複雑に絡み合っているからです。
① 質問スタイルが従来の記者像と衝突する
会見で踏み込み続ける姿勢は、
「権力監視」と「会見の秩序」のバランスを揺るがし、
批判の火種になりやすい。
② 話題になる出来事が“年単位で累積”している
2017年以降、会見トラブル・発言問題・訴訟などが
毎年のように起きたことで、
“また望月さんが炎上した”というイメージが定着。
③ SNS時代との相性が強い
望月記者の言動は切り抜きされやすく、
対立構図がわかりやすいため拡散されやすい。
その結果、評価も批判も極端になりやすい。
④ 一方で支持者も多く、議論が長く続く
権力への疑問を真正面からぶつける姿勢は、
「本来の記者の役割」として支持されており、
反対意見とぶつかり続け、炎上が継続する。
◎ 結論:望月衣塑子は“炎上を避けられないキャラクター”になっている
攻めの姿勢、空気を読まない質問、積み重なる事例。
そしてSNSでの注目。
これらが組み合わさり、
望月記者は 「批判されても前に出る」存在 として、
これからも議論の中心に立ち続けるでしょう。







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