「え、東大の次期総長って意向投票1位の人じゃないの?」
そんな疑問を持った人も多いのではないでしょうか。
2026年9月、東京大学の次期総長に藤垣裕子氏が選ばれました。
ところが、教職員による意向投票では染谷隆夫氏が1位。
藤垣氏は2位で、その差はダブルスコアに近い結果でした。
それなのに、なぜ藤垣氏が選ばれたのでしょうか?
さらに、藤垣氏は東大初の女性総長となる予定ということもあり、「女性枠だったのでは?」という声も。
「そもそも意向投票は何のため?」
「1位の染谷氏ではダメだった理由は?」
「藤垣裕子氏ってどんな人で、評判はどうなの?」
この記事では、藤垣裕子氏の経歴や評判を紹介しながら、なぜ意向投票2位の藤垣氏が東大総長に選ばれたのか、選考会議が示した理由を分かりやすく整理します。
藤垣裕子ってどんな人?経歴を簡単に紹介

藤垣裕子氏は、東京大学で長く研究・教育に携わってきた研究者です。
専門は「科学技術社会論」などで、科学技術と社会の関係について研究しています。
また、東京大学の理事・副学長も務め、大学運営にも関わってきました。
つまり、研究者としてだけでなく、東大の組織運営を経験している人物という点が大きな特徴です。
今回の選考では、この大学運営の経験も評価されたとみられます。
意向投票では染谷氏が1位!なのになぜ藤垣氏?
今回、多くの人が「なぜ?」と思ったのがここでしょう。
東大の教職員による意向投票では、
- 染谷隆夫氏:1107票・51.0%
- 藤垣裕子氏:553票・25.5%
となり、染谷氏が1位でした。

しかも染谷氏は過半数を獲得しています。
それなのに、最終的に選ばれたのは藤垣氏。
実は、東大の総長は意向投票だけで決まる仕組みではありません。
意向投票の結果も選考材料の一つとされ、最終的には総長選考・監察会議が候補者を総合的に審査して決定します。
つまり、
「意向投票1位=そのまま総長」ではない
ということです。
とはいえ、「それなら意向投票は何のため?」という疑問が出るのも無理はありません。
なぜ藤垣裕子氏が選ばれた?理由は4つ
では、選考会議は藤垣氏のどこを評価したのでしょうか。
大きく4つあります。
① 科学技術を社会に伝える力
藤垣氏の専門である科学技術社会論は、科学技術と社会との関係を考える分野です。
選考会議は、専門分野を生かした幅広いコミュニケーション能力を評価しました。
② 学術への信頼を回復する力
東大では近年、大学をめぐる不祥事なども問題となっています。
そうした中で、理事・副学長として大学運営に関わってきた経験や、学術への信頼回復に取り組む姿勢が評価されました。
③ 国際的な視野と変革力
海外での研究・交流経験などを踏まえ、東大を日本だけでなく世界の学術をけん引する大学へ変えていく力も評価されたとしています。
④ 「分断を乗り越える力」
今回、特に注目されるのがこの部分です。
選考会議は、学内のさまざまな立場の人たちをつなぎ、対立や分断を乗り越えて組織をまとめる力を重視しました。
つまり、研究実績だけでなく、
「大学全体をどうまとめるか」
という総長としてのリーダーシップが重視されたと考えられます。
「女性枠だった?」藤垣氏が選ばれた理由は女性だから?
藤垣氏が選ばれたことで、ネット上では「女性枠なのでは?」という疑問も出ています。
確かに、藤垣氏が就任すれば東京大学初の女性総長となります。
また、意向投票1位だった染谷氏を退けて選ばれたため、「女性だから選ばれたのでは?」と考える人が出るのも不思議ではありません。
ただし、ここは注意が必要です。
選考会議の国谷裕子議長は、「候補者が女性であることは議論の対象にならなかった」と説明しています。
そのため、現時点で「女性枠だった」と断定できる事実はありません。
一方で、女性初の総長という結果になったことから、この点が注目されているのは確かです。
では1位の染谷氏ではダメだった?何が違ったの?
「染谷氏に何か問題があったの?」と気になる人もいるでしょう。
ただ、選考会議から「染谷氏だから選ばなかった」という明確な説明はありません。
今回の選考では、研究実績だけでなく、大学運営の経験や対話力、組織をまとめる力なども重視されたとみられます。
また、外部からは、染谷氏と関係の深い法人で発覚した約9000万円の着服事件が、候補者のリスク評価に影響したのではないかという見方も出ています。
ただし、これはあくまで外部からの分析で、選考会議が事件を理由に染谷氏を選ばなかったと説明したわけではありません。
つまり、現時点では「藤垣氏を総合的に評価した」というのが公式な説明です。
藤垣裕子の評判は?期待と疑問の声
藤垣氏については、評価する声がある一方、今回の選考方法に疑問を持つ声もあります。
期待されているポイント
・東大の大学運営を経験している
・文理融合や対話を重視している
・女性初の総長となる
・学内の分断を乗り越えるリーダーシップが期待されている
一方で、
疑問視されているポイント
・意向投票では2位だった
・1位の染谷氏との差が大きかった
・意向投票の結果と最終決定が大きく異なった
・選考会議の判断基準が分かりにくいという指摘がある
つまり、藤垣氏個人への評価と、今回の「選び方」への評価は分けて考える必要がありそうです。
まとめ 藤垣裕子氏はなぜ東大総長に選ばれた?
今回のポイントを簡単にまとめると、
・意向投票では染谷隆夫氏が1位だった
・ただし、意向投票だけで総長が決まる制度ではない
・藤垣氏は大学運営の経験や対話力、国際性などを評価された
・特に「分断を乗り越える力」が重視された
・女性初の東大総長となるため「女性枠では?」という疑問も出ている
・ただし、選考会議は「性別は議論の対象にならなかった」と説明している
・染谷氏を選ばなかった理由について、公式に明確な説明があるわけではない
今回の選考で最も大きなポイントは、「意向投票の1位=総長」ではなかったことです。
だからこそ、「では意向投票は何のためだったの?」という疑問が残るのも事実。
藤垣氏が実際に総長としてどのような大学運営を行うのか、そして今回の選考に対する学内の評価が今後どう変わっていくのかが注目されます。







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